東北1周夫婦ツーリング


妻は原付スクーターでサポート(1993年8/1~8/8 8日間 44歳の夏)

スポ-ツをやらない妻が私と一緒に走るために選んだものは50ccスク-タ-[ヤマハ・ミント]でした。そして1993年の夏、妻の実家が白石(宮城県)であることから、そこを起点として2人で東北一周してみるか、ということになった。約1200kmの距離を走るのはもちろん初体験。冷夏と長雨が騒がれていただけに、天候の心配をしながらも夏休みの8月1日をスタ-トと決めた。
私が妻を同伴させる理由は3つ。荷物を持ってもらうこと、宿が取りやすいこと、そして到着後マッサ-ジをしてもらうため。こんなわがままを言えるのは妻しかいないだろう。

<行程と距離(8日間)>
■8/1(1日目):白石→志津川(160km) ■8/2(2回目):志津川→釜石(120km) ■8/3(3日目):釜石→譜代村(127km) ■8/4(4日目):譜代村→野辺地(162km) ■8/5(5日目):野辺地→深浦(145km) ■8/6(6日目):深浦→秋田(160km) ■8/7(7日目):秋田→山北(176km) ■8/8(8日目):山北→白石ゴール(196km) ●合計距離=約1200km

1日目 8/1 晴天 <白石→志津川 160km>

今までの長雨がウソのように晴れ上がった白石をスタ-トして北上する。
仙台でR45に入り塩釜港まで来たところで初めてのパンク。小石によるものだったが難なくチュ-ブ交換を済ませすぐ再出発。矢本から津山までは向かい風の中を走り、さらに初めての峠を越えて志津川に着く。宿泊は民宿[天王前]で1日目は無事に終り一安心。

2日目 8/2 晴天 <志津川→釜石 120km>

2日目も晴天。海を見ながらの走行は気分最高!と思いきや勾配のあるコ-ナ-の連続で、ちょっと嫌な予感が・・・・・。気仙沼を過ぎ、きつい只越峠を越えて間もなく岩手県に入る。
高田松原できれいな海水浴場を見学後、大船渡からは10%のきつい峠を2つ越え、いくつかのトンネルを抜けて一気に釜石まで走った。釜石駅の案内所で見つけた旅館[三洋館]は親切で、スク-タ-と自転車を玄関に入れてくれた。きつい峠越えだったせいかマッサ-ジをしてもらいながらバタンキュ-。

3日目 8/3 晴天 <釜石→普代村黒崎 127㎞>

3日目晴天。宮古までは順調に進み浄土ヶ浜でお土産を宅急便で送って一安心。ところがここからがアップダウンの連続で参った。下り坂になるとがっかりする。なぜならすぐに登りがあるからだ。それでも電話予約した国民宿舎『くろさき荘』までなんとか行かねばと普代村黒崎を目指す。すべての登りを降りることなくクリアしたが中でも最後の北山崎の登りが一番きつかった。この辺りは晴れていても寒く長ソデの上にウインドブレーカーを着ての走行。店が少なく非常食の大福がとてもうまかった。午後5時半『くろさき荘』に到着。なかなか静かで良いロケーションの宿。今日はいちばん疲れた。

4日目 8/4 晴天 <普代村→野辺地 162km>

4日目晴天。青森を目指す2人の気持ちがハイになり意外と元気で景色も良く楽しい走行となる。久慈からは坂もなくなりフォローの風に乗ってガンガン走る。途中ガソリン補給時にミントの点検をしてくれた親切に感謝。青森県に入り地図を見ていたら車の窓からおばさんが「八戸の蕪島を見学していくといいよ」と教えてくれた。早速蕪島に行ってウミネコの歓迎を受ける。
次は三沢に向かうがトラックが多い。地図を見ていたら今度はトラックの運転手が窓から裏道を教えてくれ感謝。三沢から野辺地まではフォローのラッキー風で一気に走る。青森を目指そうとしたが“ねぶた”のため青森の宿はどこも満員なので野辺地で宿を探し、なんとか4畳半の宿を見つけることができた。疲れてねぶた見物に行く元気なし。

5日目 8/5 晴天 <野辺地→深浦 145km>

5日目も晴天。いよいよ青森だ。この頃になると足も走ることに慣れて不思議と朝から元気である。なので2人とも不安なく日本海回りで南下していくことに気持ちは決まっていた。昼間の”ねぶた”と青森市内をたっぷり見学し、留守番の子供たちにお土産を送ってから西へと向かう。
五所川原は直線道路が多く畑が続いていた。ここでもフォロー風で40km/h平均で走り抜ける。もし逆風だったら・・と思うとゾ-ッとする。途中、ミントにオイルを補給。このミントはパワ-はないが結構タフに走ってくれる。
岩木山を左に見ながらの広大な田園風景は素晴らしい。そしてついに日本海に出たとき妻はかなり感激していた。ここで2回目のパンク、難なくチュ-ブ交換して深浦へ向かい宿を取る。日本海側の宿や海は何かが太平洋側とは違っていた。静かで素朴でとても気に入った。そのうえラッキ-なことに宿の近くで町の子供たちの手作り“ミニねぶた祭り”を見ることができとても満足した。

6日目 8/6 晴天 <深浦→秋田 160km>

6日目晴天無風。海岸線はとても美しくクルマも坂も少なく、気分ソウ快。まずは十二湖を見学する。日本キャニオンは期待したほどではなかった。R101を南下して秋田県入り。県境付近の海岸線は、特にきれいであった。八郎潟で道を間違え、干拓地を横断することになる。広くて長く、走りがいがあった。ここばかりはミントの後を走らせてもらう(つまりこれまではずっと、自転車が前を走っていた)寒風山に寄ってみたが、3kmの上りはかなりの勾配で、自転車もミントもやっとこさ上りきった。360度の眺めは最高!秋田市内に泊まろうとしたところ「竿灯祭り」のため宿が取れず、ついにモ-テル泊まりとなり2人で一泊5200円。今回の旅中いちばん安かったが落ち着かず、熟睡できず、参った!

7日目 8/7 晴天 <秋田→新潟県山北 176km>

7日目、またも晴天。やっと夏らしく暑くなった。国道7号はトラックが多く怖かったので酒田までミントとともに歩道を走ることもあった。もちろん歩行者がいないからである。山形県に入り酒田からはトラックも少なくなり海岸線を海水浴場を見ながらの快適な走行となる。これが日本海の風景と時間する。
新潟県入りすぐ山北で最後の宿を見つけひと安心。民宿のおかみさんは、スクーターと自転車の夫婦連れというお客は初めてらしく驚いていた。この旅で最後の夕食はとてもおいしかった。本日の走行は176kmと長距離となったが気持ち良かった。

8日目 8/8 晴天のち雨 <山北→白石不忘(ゴール) 196km>

いよいよ最終日だ。結局、8日間全て晴天のスタ-トとなっり最高にラッキー! 村上までは快適に走るが、そこから白石不忘(ゴール)に向かう道は上りの向かい風となり苦しい走りを強いられる。新潟県から山形県へと続くR113は上りの狭いトンネルが多く苦労したが、ただひたすらゴ-ルを目指す。
南陽から最後の峠、二井宿峠を一気にクリアして宮城県に入った。ゴールの妻の実家(不忘)まであと20km。ところが七ヶ宿の下りから、この旅初めての冷たい雨となり、カッパを着ての最終走行となる。午後7時、感激のゴ-ルイン! 本日の走行は今回の最長の196kmだった。

■晴天に恵まれた8日間の楽しい夫婦ツーリングを終えて■

という訳で、無事1200km余りを8日間で完走できた。スタ-ト前は、どこまで走り続けられるか不安であったが振り返ると、ただただ走り続けたというのが実感である。伴走した妻のためにも、もう少し名所見物に時間を取っても良かったと思う。
いずれにしても2人にとって、いい思い出と自信になった。今度はいつの日か日本一周することが2人の夢になったようである?

・全走行距離・・・1246km
・費用・・・・・・・・・約13万円
・車種・・・・・・・・・ジャイアント・カ-ボン
・使用タイヤ・・・WOミシュラン・ロ-ドII
・その他・・・・・・・歩けるSPDシュ-ズがとても良かった
・使用地図:[東北2輪車ツ-リングマップ],[るるぶ東北]
・スク-タ-のガソリン代=約24ℓ(約3000円)安い!

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